石原裕次郎さんの遺言で

「一つは嘘をつくな、二つは人にやってもらったことは忘れるな、三つ目は人にやってあげたことは忘れろ」

とありました。

私自身を振り返れば、やってもらったことは忘れ、やってあげたことは忘れないことを多々思い浮かべます。
人間の運命とは、各人の職業を与えられた命を全うするものであり、仏教では職業の業(ギョウ)を「ゴウ」とよみ、
人には代わってもらえない自分自身の責任と説きます。
宿業とも業縁とも表し与えられた運命の自覚によって、あのような言葉となったのでありましょう。

仏師は彫刻を仏に作らせてもらった、ピカソは花に描かせてもらった、と言われたそうです。
年とともに五体(頭・首・手・足・腰)の衰えもあり
五感(嗅覚・視覚・味覚・触覚・聴覚)の鋭さも消える自覚によって
今後も諸事をさせていただく現実であります。

当寺住職

合掌