お寺の日々 2021.10.19
報恩講が勤まりました
10月16日土曜日、年に一度の報恩講をお勤めしました。
毎年恒例の雨予報を掻い潜りながら今回も無事雨が降らずでお迎えできました。
それにしても蒸し暑かった、、、、
今回の報恩講はいろいろ気づきがあった気がします。
今までは当日なんとか迎えれたら、多くのお参りがあれば、との思いで
準備もしてきました。
今年はなぜか、準備から報恩講という感覚になり、掃除や準備から一つ一つが
「恩」を感じながら(なぜなら伽藍ひとつ私のはたらきではなんともできない、
掃除一つできていない私、そんな私に恩が何も言わずに降りかかっている)
法要、片付けまで勤めることができました。
準備する中で、住職夫婦も徐々に体も衰えながらも一生懸命準備をしてくれる。
もういいのに、と息子ながらに思っても時間を見つけてはできる範囲でやれることを勤めていました。
こういった姿も住職夫婦が感じる「恩」によって突き動かされているのかもしてません。
私だけの話。
報恩講の準備をすると(説教の勉強の時もそう)、先代との対話も始まります。
「のぶっ!こっちきて手伝え!」
「のぶっ!これはこうした方がええ。」
「のぶっ!ようやったな!」
ほんとかどうか、耳に聞こえてくる喚び声があります。
ほとけさまもきっと喚びかけてくださっているんだろな、とも。
人間は忘れるのも仕事。
でもなんとかこの気持ちを忘れず、また一年過ごしてまいります。
お参りくださった方、
気にしてくださった方、
そんなに気にならない方、
みんなほとけさまの目当てであることは変わりありません。
ごたいげさまでした。