お寺の日々 2024.12.01
12月の掲示板伝道
『人には燃えることが重要、燃えるためには薪が必要。薪は悩みである。悩みが人を成長させる。』 松下幸之助
何もないところに火はおきませんし、燃えることなどできません。
当然、燃えるための「薪」があるからこそ、燃えることができるわけです。 悩み=「煩悩」と捉えてみると、煩悩とは、欲、怒り、無知のこと。 人である以上きっと私の煩悩は切っても切れないものです。
でもこの煩悩、なかなか自分であきらかにすることができません。自分は煩悩などないとさえ思ってしまいます。
ほとけさまの教えを聞いて、煩悩に初めて気づく。煩悩は断ち切れない、煩悩と一緒に生きていかねばならない私に気づく。そんな私は煩悩の解決のため、がむしゃらにもがくわけです。
もがくことこそ、悩むこと、考え抜くこと、明らかにすること。
今私の身の回りにあるものこそ、先人たちが我が煩悩に気づき、もがきながら明らかにされた産物なのですね。
おかげさまに感謝、、、
南無阿弥陀佛